C-POPファンのための台灣ポップカルチャーメディア

【C-POP】孤獨的夜哨(孤独な衛兵番)-張震嶽

20150703002511

とってもマイナーな曲なのですが、
大好きで大好きで、涙枯れるほど聴いた一曲をご紹介。

孤独な衛兵番と日本語タイトルをつけたのは、
優しい台灣男児の心情を切なく歌い上げる張震嶽の「孤獨的夜哨」です。

歌詞を見れば一目瞭然。
これは徴兵に入っている男心を歌ったもの。
花蓮に残してきた彼女のことを想いながら
軍隊基地で夜の衛兵番をしながら歌う切ない一曲は、
軍隊に入っている彼を待つ彼女を涙させてしまうかも。

シングル化もされていないし、PVすらない一曲ですが、
台湾人では知らない人がいないくらい有名な一曲。

タイトルの「夜哨」と呼ばれるのは、
当番で回ってくる夜通し軍隊の見張りをする衛兵番のことを指していて、
歌詞の中に出てくる「外の島」というのは「金門」と呼ばれる台湾から離れた島。

台湾の「懲役制度」は、くじ引きで配属先が決まるのですが
「金門」というのは、台湾からは飛行機でないと行けない場所!
他の基地と同じように、週に一度、自宅へ帰ったりすることもできない…
最も過酷な配属先であることは、台湾人の中では暗黙の了解の事実です。

そして、すごく台湾人らしくて切ないのは、

擔心妳有沒有吃飽 擔心妳跟別人跑掉
如果妳真的要跑掉 麻煩妳順便說一下

…と歌うところ。

吃飯了没?吃飽了嗎?と、
ご飯をお腹いっぱい食べれているかどうかを心配するのは、台湾人特有の挨拶。
日本人が天気の話をするのと同じ感覚です。

さらに「もし(僕をおいて)誰かと一緒に逃げてしまうのなら、
悪いけど、一言ついでに言ってくれないか」と歌うところ。

ここの「麻煩妳順便說一下」という表現、すっごく謙虚なのは伝わりますか?

そう、何を隠そう、彼氏が軍隊へ行っているときに、
彼女が心変わりしてしまうことが多く、
そんな風に心変わりする(心変わりされる)ことを意味する
「兵變(ビンビエン)」なんて単語が普通にあるぐらい。

(同じく懲役制度のある韓国も、同じような歌があるのでしょうか?)

この一曲、台湾に兵役中の彼氏がいなくても、十分心にしみわたります。(笑)
日本の流行曲からは考えられないような歌詞ですが、
台湾では特に兵役中の台湾人男性が共感できる曲として、
大きなヒットを呼んだ一曲。

是非!聞いてみてくださいね。

 

孤獨的夜哨
作詞:張震嶽 作曲:張震嶽


每一天每一夜 分分秒秒都在想著妳
只恨我在外島 又是一個孤獨的夜哨
口袋裡妳的信 還有妳那可愛的照片
夜空下看著海 妳在花蓮過得好不好

毎日、毎晩、一分一秒、ずっと君のことを想っているよ
ただ自分がこんな外の島にいることを恨んだ 今夜もまた孤独な衛兵番
ポケットの中には君からの手紙と、そして君の可愛いあの写真
夜空の下、海を見つめた 君は花蓮でうまくやっているだろうか

擔心妳有沒有吃飽 擔心妳跟別人跑掉
如果妳真的要跑掉 麻煩妳順便說一下

我不要最後才知道
我不要最後才知道

我永遠都不要知道

君がしっかりご飯を食べているか心配しているよ
君が誰かと逃げてしまうんじゃないかって心配しているよ
もし本当に逃げてしまうのなら・・・

面倒で悪いけど、
僕についでに一言言ってくれないか

僕が一番最後に知ることになるなんて嫌なんだ
僕が一番最後に知ることになるなんて嫌なんだ

僕は本当は、永遠に知りたくないんだ

 

by
想變成台灣人的日本女孩。高校生の頃に見た台湾ドラマ「流星花園(花より男子)」がきっかけで中国語を勉強し始め、19歳から台灣の静宜大学に2年間留学。C-POPにすっかりハマり、”蘋果公主”として大学生の頃から始めたブログ「愛C-POP研究所」では、300曲以上のC-POPを日本語に翻訳しながら、中国語や台湾の情報を発信。C-POPの魅力や台湾ポップカルチャーを広めるべく活動中。
SNSでフォローする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

人気記事